リフォームのポイント

大切なご家族の住まいのリフォームを考えている方々にとって、「どんな手順で何から始めていけばいいのか?」を知ることは、リフォームへの不安を解消できるだけでなく、失敗のない満足なリフォームに繋がります。ここではリフォームをお考えの方々のために失敗しないためのリフォームの知っておきたい知識とポイントをご説明いたします。


1)後悔しないリフォームをするには?

まず初めにリフォームする目的を家族で明確にすることが成功への第一歩。

あなたがリフォームを考えるきっかけは何でしょうか? 一般的にリフォームにはいったいどのようなものがあるかを確認しておき、そこからご家族のリフォームの要望・目的を明確にしていきましょう。

  • 子供部屋を増やしたいなど家族構成の変化による改善
  • 湿気・結露・カビ、住まいのアレルギー対策など健康で、快適に過ごすための住まいを改善
  • 手すりやスロープの設置など高齢者対応に住まいの改善
  • 築年数の経過による建物本体や設備の老朽化による改善
  • 防音工事、床暖房の設置など、その他諸設備による改善

同じ家族の中でも感じている不満やリフォームに対する希望はそれぞれです。まずは家族全員で、今の住まいの不満点を出し合い、改善点をリストアップした上で予算に応じて優先順位を調整してゆきます。

さらに目先の不満を解消するリフォームにとらわれず、家族の5年後、10年後、20年後に至る将来を見据え、生活環境の変化を視野に入れた上で、プランニングすることが後になって後悔しないための大切なポイントです。

・・・・設備等の老朽化においては、一度チェックシートを使って各設備の点検をしてみましょう。今まで気が付かなかった問題点も見つかり、よりリフォームの目的と要因が明確になります。

2)ただ狭くなったという理由で安易に「増築したい」は結果的に間違い?

安易な増築は費用や時間の無駄に。まずはあなたの家の部屋の用途や間取りを見直しましょう。

「狭くなってきたから部屋を増築しよう」というのはリフォームの中で割合の高い要望の1つです。しかし、増築すれば家が広くなり、住みやすくなると安易に考えてしまうのは早計です。 なぜなら、結果的に新しい部屋を作っても古い部屋が使われなくなってしまうことで、居住スペースは以前と変わらない結果になってしまうからです。

増築を決める前に、まず、あなたの家の部屋の用途や間取りをまずはしっかり見直してみて下さい。そこからリフォーム会社に相談し、ちょっとした工夫やアイデアで、満足度の高いリフォームが可能となっていきます。

※10㎡以上(6帖程度)の増築は、確認申請が必要になります。その場合、既存宅も現行の建築基準に対応する為、耐震補強工事などをしなければならない場合がございます。

3)2世帯住宅にするときの大切なポイントは?

共用したいスペースと世帯別にしたいスペースの区分をきっちりと決めましょう。

よほど大きな平屋の家でないかぎり、一般的には親世帯と子供世帯が2階建の建物のどちらかの階を選んで住むことになります。しかし、完全に上下階ですべてを分け、それぞれが独立して生活できるようにする場合は、かなりの費用が必要となります。こんな場合は、二つの家族で話し合って玄関、リビング、キッチン、水回りのうち二つの家族で共用する部分と各々の世帯でに使用する部分を事前にきちんと決めましょう。お互いの生活スタイルをよく考えて、じっくり検討から始めることがポイントです。

4)ペットと一緒に暮らせる家にするための事前の工夫。

床や壁の強度、水や臭いに配慮した素材選びを。

犬や猫などのペットを飼育するということは、犬は床を引っ掻き、猫は柱や壁に噛み付いて、そのために家が傷んで汚れてしまうのは仕方ありません。そこで、床や壁、壁紙などには滑りにくい、傷がつきにくい、水や臭いが染み込みにくい、強度が高いなどの特徴をもった材料を選ぶことができます。事前にリフォーム会社に相談しておきましょう。

5)エコリフォームってどんなリフォーム?

シックハウスの心配が少ない自然素材の家や、太陽光発電の家など種類は様々。

エコハウス、エコリフォームと言う言葉がよく使われていますが、はっきりした定義があるわけではありません。一般的なイメージとしては、「シックハウスの心配が少ない、自然素材を使ったリフォーム」とされているようです。エコリフォームには、無垢の木材がよく使われ、壁はしっくいや珪藻土が推奨されています。ただ、材料は天然素材であっても、接着剤などに化学物質が含まれていることもあるので、注意が必要です。事前にしっかりリフォーム会社に確認しておきましょう。

※自然素材はそれ自体が呼吸したり収縮・膨張を繰り返します。ある程度の反り、収縮による隙間や微細なヒビなどは、あらかじめ覚悟しておきましょう。

6)プランニングする際、リフォーム工事を安く上げるコツがあります。

全面リフォームしたい場合は、場所ごとより工事ごとのリフォームを。

リフォームする際、設備や配管の工事が関連するときは、キッチンや浴室のように場所ごとに分けるより、水回り、電気関係、ガス関係のように工事ごとに分けてした方が得になります。例えば、浴室を改修する場合は、トイレ・洗面室などの同じ水回りを一緒にした方が、少しでも工事費を抑えることができるからです。配管をさわる場合には床を剥がしますが、リフォームのたびに繰り返すのは大きな無駄となります。

つまりは場所ごとに別々のリフォームを考えるよりも、工事ごとにまとめて考えるのが安く上げるコツなのです。

7)予算の設定のポイントと知らないと後で困る「予想外の費用」について

ローンなどの情報収集や、あらかじめ予備費を組んでおくことで予算に余裕を持たせましょう。

インターネットなどで希望するリフォームプランに対しての一般的な相場を確認し、リフォームに必要な目安となるおおよその金額を事前に掴んでおくことは資金計画を組むのに大切です。

さらに予算の設定に際しては事前に下記のようなローンを利用する場合の情報収集をしっかりしておきましょう。

  • ローンを利用することによって「住宅ローン控除」・「所得税控除」などの詳細を確認する。
  • ローンを利用する場合は、ローンの種類と特徴をつかんでおく。
  • 助成金などを利用する場合は、どんな助成制度があるのか、各自治体などに問い合わせておく。 

※(リフォームの内容によっては、国や自治体の補助金・助成金制度を利用できたり、融資の斡旋を受けることができます。たとえば省エネ改修で窓、あるいは壁・屋根・床の断熱工事を行った場合、住宅版エコポイントのほかに、自治体によっては費用の一部を負担する補助金制度があります。また省エネ型の給湯器設置に対する補助金制度もあります。そのほか、耐震診断と耐震化工事に対しても、多くの自治体で補助金や融資斡旋などを行っていますし、バリアフリー工事にも補助金が出るケースがあります。)

またリフォームでは、見積り金額以外の費用がいろいろ必要になるので注意が必要です。 一般的に、見積書に「別途費用」と書かれているもので、その内容は会社によって異なります。

例えば次のようなものが考えられます。

  • 解体してみたら柱や土台の腐りが発覚し発生する補修工事
  • 施主の都合で工事内容を変更した場合の追加工事
  • カーテン、照明器具、エアコンなどの購入費や取り付け費
  • 仮住まいなどに関わる諸費用
  • ローンに関わる事務手数料や保証料などの諸費用
  • 印紙代、建築確認申請書手数料(大規模なリフォーム工事)

こういった予想外の費用が発生することを知った上で予算設定の際には、あらかじめ余裕を持っておおよその予算を想定し組み込んでおくようにしましょう。そうしておけば後で「資金が足らない」と慌てることがなくなります。

8)リフォームには「できることと、できないこと」があることを
あらかじめ知っておきましょう。

一戸建てリフォームの場合

たいていのリフォームは可能なのですが、建築基準法や地方自治法の条例によって定められた制約に守ることが前提となります。 さらに工事内容自体は比較的自由ですが、構造躯体に影響を受けるような構造を無視した増改築や間取りの変更は、耐震・耐久性を落とすことにつながり、住む人の安全性を損なうことになりかねませんので慎重に対処しなければなりません。 リフォームプランを立てる際に、事前に情報収集しある程度の知識を頭にいれておきましょう。

マンションの場合

注意しなければならないのはマンションの『管理規約』や『使用細則』による規制です。 自分の所有するマンションとはいえ、場所によってはマンションの共用部分とみなされ、許可なしに勝手にリフォームすることはできないことになっています。 つまりリその専用部分の範囲内でリフォームするしかありません。 マンションの構造体や共用部分のメンテナンス、補修、改修は管理組合が行いますので、希望するリフォームができるかどうかは、『管理規約』と照らし合わせたり、管理組合の許可が必要なものもあり、想像以上に手間がかかることを認識しておきましょう。

9)リフォーム工事は新築工事より簡単でないことをあらかじめ認識しておきましょう。

家の老朽化など壊してみないとわからないことも。
建物の構造を知りつくした知識と経験をもったリフォーム会社選びが大切!

自分でもできる簡単な壁のクロス張りなどの修繕と違い、増改築などの大掛かりなリフォーム工事は建築士の持つ天井や壁、床に隠れた構造体の専門知識が必要になります。 築年数にもよりますが、構造躯体自体がどのようになっているかは見積もり時点では想像の範囲以内でしかなく実際は壊してみないと分からないことも多いからです。 壁や床を剥がしてみたら、腐った部分が見つかったなど予測できない事態が発生した場合でも、お客様の要望をかなえるために的確な判断を求められます。そのためにリフォームが新築より簡単という考えはあてはまりませんので経験豊富なプロのリフォーム会社を選ぶことは重要です。

10)安心して任せられるリフォーム会社を選ぶことがリフォームの成功のポイント。

最近、悪徳業者の記事が新聞紙上を賑わしていますが、リフォームの成否は施工会社によって決まるといっても過言ではありません。一生に何度も行わない、高額な費用を使うものだからこそ、慎重に選びましょう。なんでも気軽に相談ができ、親身に対応してもらえ安心してまかせられるリフォーム会社を選ぶことが重要です。

安心して任せられるリフォーム会社を選ぶためのおおまかなポイントは以下のとおりです。

  • あなたが求めるもの、技術、費用、アフターサービス、デザイン、経験などのバランスから判断することが大切。
  • 会社の規模だけで選ばない。良心的な担当者と出会うことが、リフォームの成功への第一歩。
  • もちろん専門家にしか判断できないこともありますが、説明を求めたときに、分かりやすく丁寧に説明してくれる会社を選ぶことも重要。
  • 大幅な値引きをする業者の裏には何かあるかもしれません。適正価格で良質な工事をすることが結局は得をするのです。あまり安すぎる業者は注意が必要。
  • 見積もり額の安さだけで選ばず工事範囲、グレードなど見積もり内容を細かくチェックして、金額とのバランスを見ることが大切。
  • 構造に関わるリフォームは耐震補強を見込んでやらなくてはなりませんので耐震診断ができる会社を選ぶことが重要。
  • アフターメンテナンスのしっかりとした体制が会社としてできていること。(保証体制も含む)

依頼される会社に建築士の資格を持ったスタッフがいるかどうかを確認することも重要です。 しかしリフォーム業を営む上では500万以下の工事は建設業の資格等も必要ないため、このリフォームブームに乗じ、たくさんのリフォーム会社が誕生しました。また新築と違い、リフォーム工事のほとんどが建築確認申請等の行政の認可が必要ありません。「点検商法」「モニター商法」「キャンペーン商法」と称した建築業の経験のない営業マンの強引なセールスに騙されないよう十分に気をつけましょう。

事務所の所在地、建設業の業者登録の有無等は必ず確認しましょう。

アフターメンテナンス、不慮のトラブルなどの迅速な対応のためにもあまり遠距離過ぎない地元に密着した信用と実績のあるリフォーム会社を選ぶことも重要なポイントといえるでしょう。